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千葉市若葉区中田町にて台風被害、飛散した棟板金とその他を全交換
【工事のきっかけ】
目の前が畑で風当たりも強いことから、建物のメンテナンスには気を配っていたという千葉市若葉区中田町お客様。屋根の上で大きな音がしたと思ったら、棟板金が目の前の畑に落ちていたそうです。落下した場所が畑で、しかも何も育てていなかったのは幸運でした。
基本情報
- 施工内容:棟板金交換
- 施工期間:1日
- 築年数:築18年
お客様が棟板金が剥がれたのは1箇所と思っていたようですが、実は2箇所でした。既に畑に落下した棟板金と屋根の上にかろうじて残っていた棟板金です。1つの棟で2枚剥がれたことになります。それだけ、この棟への風当たりが強かったのでしょう。
棟板金が剥がれたということは当然、他の棟も傷みが進行していると考えられます。釘が飛び出ている箇所もあれば、棟板金が浮き、屋根との隙間が出来ている箇所もあります。季節によって風向きは変わりますから、違う季節であれば、こちらの棟板金が飛散したり、剥がれたりしてもおかしくはなかったのです。
棟板金を交換する場合、剥がされた部分だけでなく、全てを交換するのが基本です。剥がされた部分も、そうでなかった部分も、同様に経年しているわけですから、同じように傷んでいると考えられるからです。まずは全てを棟板金を取り外し、棟板金を固定していた貫板を撤去します。
取り外し、地上に降ろした貫板と棟板金です。貫板が変色していることが分かります。強度もかなり落ちていると思われます。棟板金の裏側です。棟板金の表は何層にも渡って塗装されていますが、裏側は1~2回程度して塗装されてないことがほとんどです。棟板金の下に雨水が入ると裏側から錆びてくるというケースも考えられます。
こちらのお住まいの屋根は方形でしたので、大棟(頂点の水平の棟)がなく、全て下り棟になります。そのため、長さが長いので、先に設置した貫板に棟板金を仮置きしてみてどのように設置していくかを決定します。
棟板金を貫板に固定していきます。棟板金の繋ぎ目となる部分にはシーリング材を塗り、雨水の浸入を防止するのですが、こちらをそのリスクを減らすため、画像のようにダブルでシーリング処理をします。
方形なので4方向からの接合となる頂点部分です。建物において雨水が浸入しやすい箇所はどの部分であっても、接合部分になります。しかも、こちらは屋根の上で一番雨の当たる場所ですから、他の部分よりも慎重に作業します。うまく収めることができました。
シーリング材の周りに貼った養生テープを剥がすタイミングは半乾きの時です。完全に乾いてしまうと、養生テープが破れたりして上手く剥がせないからです。板金の接合部がしっかりシールされているか、ビスの緩みや留め忘れはないかなどを最終確認を行ったら、棟板金交換工事は完了です。
棟板金交換工事が完了しました。今回のお客様は風当たりが強いので屋根など建物のメンテナンスは特に気を使っていたという方でしたが、被災してしまいました。年々、気象が凶悪化している感じを受けます。今まで以上に定期的な点検回数を増やした方がいいのかもしれません。
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